「無罪主張は悪あがき」ウィニー裁判でNHK記者“暴走”
10月9日16時56分配信 夕刊フジファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」の開発者が著作権法違反(ほう助)に問われていた控訴審で、大阪高裁は8日、逆転無罪を言い渡した。判決後の会見で被告の元東大大学院助手、金子勇氏(39)と弁護団は「正当な判断だと思う」と安堵の表情を浮かべたが、今回の無罪判決は、金子氏と弁護団の主張を激しく批判する手紙を送りつけていたNHK記者に対し、留飲を下げる結果でもあった。
今回の裁判は(1)ウィニー開発は著作権侵害が目的か(2)面識のない利用者の違法行為に対するソフト開発者のほう助罪が成立するか-が争点だった。情報流出事件の多発などでウィニーに厳しい目が集まるなか、とりわけ金子氏と弁護団を不快にさせたのが、1審の公判中にNHKの記者が金子氏に送ってきた“取材依頼”の手紙だった。
その中でNHK記者は《裁判は残念ながら、弁護団が躍起になって、金子さんが耳にタコができるほど吹き込んでいるような結果にはならない》などと持論を展開。およそ取材依頼とは思えない断定的な内容に、弁護団事務局長の壇俊光弁護士は今月初め、「NHKからも糾弾されるほどの逆境を、皆さんに理解してほしかった」として、記者名を伏せる形で文面の一部を自身のブログに公開した。
《弁護側がいわば的外れな見解を繰り返している間に、検察側は着々と犯罪事実の立証に足る、最低限の条件をクリアしていっています》《「悪あがき」をすればするほどあなた(=金子氏)の評価は下がる一方です》《NHKのインタビューに応じて、その行動にいたった動機を正直に話せば、世間の納得は得られる》《仮に有罪判決になってもインタビューに出て世間に本音をさらしたことで執行猶予がつくのは間違いありません》《無罪を主張し続ける限り、減刑の余地はない》
壇弁護士はブログで、記者の行為を「露骨な弁護妨害」とし、地裁判決後の記者会見で、「何食わぬ顔で最前列に構えていた」ことにも不快感をあらわにしている。そのうえで、「Winny事件の法廷の裏では、こんな戦いもあったのである」と結んでいる。
関係者によると、手紙を書いたのは1審公判中の2005年当時、NHK京都放送局に勤務していた20代の記者で、その後、別の部署に異動した。今回の会見に、記者の姿はなかったという。
夕刊フジの取材に、壇弁護士は「いまとなっては(NHK記者に)言いたいことはありません」と静かに語った。NHK広報部は「当時の京都放送局の記者が、ブログで紹介されている内容の手紙を送ったことは事実。手紙を書いた意図は、著作権などの問題について金子氏に直接取材するためでしたが、弁護活動などに触れた部分は取材活動として不適切でした。弁護団にはNHKとして既にお詫びし、金子氏ご本人にもお伝えいただくようお願いしました」とコメントした。
そんな裏話があったとは知りませんでした。
N○Kの記者さんの、人を傷つける行為は良くないかも知れませんが、「自分が絶対に正しい」と思って、それを他人に押し付けてしまうという行為は、特に若い頃にはありがちな行為であり、失敗であるような気もします。
めげないで、これからは他人の意見にも耳を貸せるような人間に成長して行って欲しいです。
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